人間関係は難しい。20代後半に出会った「菜根譚」。
そこには、人間関係のヒントが書かれていました。なかなか難しい。私自身まだまだです。
出典と現代語訳:『菜根譚』前集 第15条
原文
「交友(こうゆう)には、須(すべから)く三分(さんぶん)の侠気(きょうき)を帯(お)ぶべし。作人(さくにん)には、要在(ようざい)す一点(いってん)の素心(そしん)を存(そん)するを。」
現代語訳
友人と付き合うときは、三割ほどの「侠気(損得抜きで相手を助ける熱い思い)」を持つべきである。 一人の人間として生きていく上では、一点の「素心(打算のない、純粋で素直な心)」を持ち続けることが何より大切である。
「侠気(きょうき)」
「侠気」とは、現代風に言えば「男気」や「義理堅さ」のこと。 100%の自己犠牲は無理でも、せめて「三割」だけは、相手が困っている時に損得を度外視して手を差し伸べる。
実は、この「三割の青臭さ」こそが、周囲に「この人は裏切らない」という強烈な安心感を与えます。 すべてを計算で動く人間は、計算が合わなくなった瞬間に見捨てられますが、侠気のある人の周りには、自然と人が集まり、助けの手が差し伸べられるのです。
自分を守る「一点の素心」
「素心」とは、生まれたての子供のような、飾らない真っ直ぐな心のことです。 世の中の荒波に揉まれると、つい自分を偽ったり、ずる賢い手段を選びたくなることもあります。
しかし、どんなに状況が変わっても、自分の心の奥底に「これだけは譲れない」という純粋な一点を持っておくこと。 それが、迷った時のコンパスとなり、あなたという人間の「品格」を守り抜くことになります。
まとめ
賢く生きることは大切です。でも、賢さだけで固めた人生は、少し寂しいものです。
友人とは、励ましあい、苦楽を分かち合い、真心で接する。自分に対しては素直に、純粋な心を大切にする。
「三割の熱い思い」で友に接し、「一点の純粋な心」で自分自身を律する。
この絶妙なバランスこそが、豊かな人間関係へと導いてくれます。


コメント